漢文史記には漢文特殊文法が採用されています、この漢字特殊文法は殷時代の甲骨文字(漢字変換)でも採用されており、古代中国は唐時代の末期で消滅、日本では奈良時代(西暦720年)頃で消滅して現在に至っています、漢文特殊文法の発見解読法を会得。
吉野ヶ里遺跡から出土した木製品
魏志倭人伝、漢文特殊文法の解読
男子無大小皆黥面文身自古以來其使詣中國皆自稱大夫夏后少康之子封於會稽 斷髪文身以避蛟龍之害今倭水人好沉没捕魚蛤文身亦以厭大魚水禽後稍以為飾諸國文身各異 或左或右或大或小尊卑有差計其道里當在會稽東治之東
<解読>
男子無大小皆黥面文身自古以來其使詣中國皆自稱大夫=男子は大人、子供の区別なく、皆、面積計算や技術、学問、知識を身につけている、高い教養を身に着けているのは、古来より中国に詣でる遣使によるものと思う。
<注釈>
黥=(直訳=いれずみ。罪人の顔にいれずみをする)
黥=(表音借字=げい=芸=わざ。技術。学問。知識。身につけた技能。)
ここでいう大夫=50人の屯長
<解読>
皆自稱大夫夏后少康之子封於會稽=皆、大夫の子供(仮名=夏后、少康)は夏の終わり頃には測量、境界盛土の技術を習得するだろう。
斷髪文身以避蛟龍之害=夏季には文民、皆断髪にする、以避蛟龍之害=中国古代の想像上の動物=笄(こうがい)ヒル(蛭)フグなどと同じくテトロドトキシンを持っているので血を吸われたり、刺される害。
今倭水人好沉没捕魚蛤=今の時期には、倭人は水田で沉没(手・足)没し、魚蛤(どぜう・タニシ)捕ることを好む。
文身亦以厭大魚水禽=文民は同じく以厭(イノシシ)、大魚(ナマズの交尾産卵)による稲が倒れ枯れる害、水禽=鴨等の害。
後稍以為飾=後旗=後小旗をもって飾る、(害鳥除け)
<注釈>
宴会のできごと。
<解読>
或左或右 或大或小 尊卑有差=あるいは左あるいは右、あるいは大尊あるいは小尊に注(差=そそがれる。)
計其道里=すべて満足ということ。
當在會稽東治之東=富んだ気持ちで東治之東(とうじのとう)
酒で酔って気持ち良く(とうじのとう)おれはよくやったァ。
しいて解読すれば東の倭国を属國として治めたぞ、東を!東治之東